自律神経失調症、近年この病名を病院で付けられるクライアントさんは非常に多いですね。
でも良く分からない病気ではないでしょうか?
実はこの自律神経失調症は特別な病気ではなく、例えば肩こり、冷え症、便秘、不眠など良くある症状、実はこれらは全て自律神経失調症の症状です。
自律神経というのは、身体の心臓の拍動や睡眠、排便などの基本的な活動を司っています。
そして
が原因で自律神経の働きが悪くなると、上記のような症状が現れます。
しかし問題は、自律神経の働きが悪くなると病気から身を守ってくれる「白血球」の働き、免疫力が低下することです。
この免疫力が低下すると、膠原病・生活習慣病・ガンなど様々な病気に掛かります。
なので、 このまだ病気にはなっていないけども免疫力が下がり病気になるかも知れないこの「自律神経失調症」の段階でぜひ施術を受けてください。
施術方法は、頭蓋骨と骨盤の調整で全身のリンパの流れを良くして自律神経の働きを良くして治していきます。
この疾患はある程度状態が良くなっても
が続くとまた悪くなるので、定期的なメンテナンスの施術と、
- 自分でも温める
- 早く寝るなど疲れをためない
- 気分転換してストレスをためない
ようにすることが大事です。
また近年、この自律神経失調症を引き起こす原因の一つ(あくまでも原因のひとつの可能性)になる、頸の後ろの筋肉の異常が原因の「頚性神経筋症候群」という疾患が分かってきています。
この「頚性神経筋症候群」は頸椎の調整で劇的に改善することも分かってきています。
頚性神経筋症候群
頭痛やめまい、疲労が慢性的に続く「頚性神経筋症候群」は首の後ろにある筋肉の異常によって引き起こされる病気です。
- 慢性疲労症候群
- むち打ち症
- めまい
- 頭痛
- うつ状態
- パニック症候群
- ストレス症候群
- 自律神経失調症
- 更年期障害
の原因の約60%がこの「頚性神経筋症候群」によって引き起こされていると、最近の研究では言われています。
一つだけの症状ではなく、複数の疾患を合併している場合が大多数のようです。
頭痛や微熱、体がだるい、やる気が出ないなどの不定愁訴にも似た症状が多いため診断されるまでに時間がかかり、複数の病院で受診を繰り返す患者さんも多いようです。
「頚性神経筋症候群」の診断では、問診・MRIなどの画像診断・平衡機能・瞳孔検査・頚部筋肉の触診による緊張や圧痛がどの程度であるかで判断します。
この診断のうち、MRI以外は施術院でも出来る検査です。
実際、トオルカイロプラクティックで行う自律神経と脳機能の検査はこの「頚性神経筋症候群」の検査と同じです。
全脊椎の側弯症を含む変形性頚椎症、頸部椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症を合併していることも多いようです。
施術としては、頸部筋肉の緊張と圧痛を緩和する必要があります。
この緊張と圧痛の緩和はトオルカイロプラクティックが最も得意とする部分です。
トオルカイロプラクティックでは、優しい手技で筋膜や筋肉を調整して緊張と圧痛の緩和を行います。
施術が奏功すると頭痛、めまいなど多くの症状が劇的に改善することが知られています。
この「頚性神経筋症候群」は、頸部の調整で症状が劇的に改善することが多いです。
トオルカイロプラクティックでは、この問診以外に自律神経と脳機能の検査を行い、施術院で出来る限りの状態の把握をしてから施術を行います。
「頚性神経筋症候群」を長く放っておくと、やる気がなくなり時間を無駄に過ごしてしまう可能性や脳機能の低下により日常生活に支障をきたす可能性があります。
大事な時間を無駄にしないためにも、思い当たる方は早期の受診をしていただければと切に願っております。
自律神経についての解説
トオルカイロプラクティックでは体の歪みを整えて自律神経を調整することをメインにしている整体院なのですが、 では自律神経ってどんなものなのでしょうか?
まず自律神経失調症の前に基本的な自律神経についてお話します。
自律神経とは脳の視床下部に中枢がある(ということは自律神経を支配しているのは「脳」です!) 体の様々な機能を無意識の内にコントロールしている神経です。
自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」の二種類があります!
具体的には、「覚醒」と「睡眠」、呼吸、心臓の拍動、内臓の働き(消化や排便など)、 唾液、涙、毛細血管の拡張と収縮、筋肉の無意識下の緊張、瞳孔の拡張と収縮などに関係します。
これらの機能を無意識下に制御しているのが自律神経です。
交感神経と副交感神経について
よく交感神経は「闘争と逃走の神経」と言われ活動時や緊急事態に活躍する神経で、副交感神経は基本的には睡眠時に働く神経です。
なので、緊張状態が続く人に「副交感神経を活性化させてリラックスさせて」などとよく言いますが、交感神経が緊張してるから副交感神経を活性化させる、というのは厳密には違います。
例えば、熱い鍋を触ったらサッと手を引っ込めますね!
緊急事態の逃走です。
と言う事は、交感神経の働きかというと実は違います。
この手を引っ込める反射は、中脳と言う部分を介して行われる「副交感神経」の反射です!
理由は、交感神経より副交感神経の方が反射速度が早い(大脳まで刺激を上げずに中脳の部分で反射出来るから)ので、副交感神経の経路が使われるからです。
人間の体には痛覚がありますが、痛覚を先の尖ったものでチクチク刺激することは交感神経が働くイメージがしますが、この痛覚刺激も副交感神経反射を活性化します。
何か不思議ですよね。
これは、ネッターと言う解剖学者が解剖学の本を書いた時に、その本に「交感神経は闘争と逃走の神経」と書いた事が由来なのですが、実は交感神経が緊張している時に副交感神経を刺激しても交感神経の緊張が抑えられる訳ではなく、同時に副交感神経が活発になるだけです。
なので、自律神経失調症で問題になる交感神経の興奮には、交感神経のトーンダウンがとても重要です!
自律神経失調症についての解説
では、その体の機能をコントロールする自律神経が失調するってすごく怖い感じがしませんか?
確かに何年も放置すれば、最終的には免疫力が低下して自己免疫疾患(膠原病など)やいわゆる難病(パーキンソン病など)、 そして最終的には「ガン」になると言われています。
では、自律神経失調症というのはそういう怖い状態のことだけを言うのかというと全然違います。
自律神経の失調なので、自律神経のバランスが乱れてからだの機能が上手く働かないのは全て「自律神経失調症」になります。
具体的には → 「覚醒」と「睡眠」だから不眠、 呼吸や心臓の拍動なので過呼吸やパニック障害もそうですが息苦しい程度でも自律神経失調症の可能性があります。
内臓の働き(消化や排便など)にも関係あるので便秘や胃酸過多
唾液は「口が渇く」
涙では「ドライアイ」
毛細血管の拡張と収縮で「冷え性」
筋肉の無意識下の緊張で「肩こり腰痛」
瞳孔の拡張と収縮で「疲れ目から来る偏頭痛」
たいていの方が日常経験する体の不調です!
世の中「自律神経失調症」だらけなのです!
そして自律神経失調症で多いのは交感神経の過緊張!!
施術によって交感神経のトーンダウンする方法がありますので、自律神経失調症にとても有効です!
また、アレルギー疾患などは、副交感神経が緊張している場合が多いです。
この場合も頭蓋骨の矯正などで、副交感神経の働きを正常化させる事が有効です。
なので、重篤な症状になる前の自律神経失調症状での施術は健康のためにも大変有効です。
~自律神経失調症と栄養療法~
自律神経失調症、改善するまでに時間の掛かるクライアントさんも多いです!
整体としては、体の調整で自律神経失調症を改善していくのですが、自律神経が乱れるのは、
なのです。
では何故冷えるのか?
何故疲労するのか?
何故ストレスがあるのか?
という部分を調べて改善しないと、施術を受けても少し良くなって、また症状が悪化する、ということを繰り返します!
「冷え・疲労・ストレス」の根本的な改善として、栄養療法があります!
何故、栄養療法が自律神経失調症に有効なのか?と言うと、自律神経失調症の原因、「冷え・疲労・ストレス」の更に原因、
副腎疲労症候群は別名:マグネシウム欠乏症とも言い、栄養素の不足で起きるからです!
マグネシウム欠乏症とは言え、マグネシウムだけを摂れば良いわけではありません。
副腎疲労症候群という病気は、主に副腎で作られる「コルチゾール」というホルモンの分泌が低下して起きる病気なのです。
コルチゾールというホルモンは別名「ストレスホルモン」と言い、人間がストレスに抵抗するのにとても重要なホルモンです!
副腎疲労症候群では、このコルチゾールの分泌が低下して自律神経失調症の原因となる「冷え・疲労・ストレス」の状態を作り出します。
自律神経失調症の治療にはこの副腎疲労症候群の治療を同時にしないといけません。
その副腎疲労症候群の治療に必要なのが栄養療法です。
トオルカイロプラクティックでは自律神経失調症のための脳機能の検査と共に、副腎疲労症候群の検査も行って施術します。
自律神経失調症がしっかりと改善します。
- Posted by : 細江トオル
- 公開日 : 2022年08月10日 最終更新日 : 2024年04月18日