うつ
うつ病の原因は遺伝的な素因を持っている人が、いろいろなストレス(仕事、人間関係、肉体疲労などなど)が原因で、脳内のセロトニン量が減少して発症すると言われています!
症状は抑うつ気分や不安・焦燥(しょうそう)、精神活動の低下、食欲低下、不眠症などを訴える方が多いです。
うつ病は「脳の風邪」と言われることもあり、誰が罹患してもおかしくない今や国民病とも言うべき一般的な病です。
しかし、脳内のセロトニンが不足しているストレス病なら、ゆっくり休息して、薬物療法で脳内のセロトニン量を増やせば良くなる筈ですが、なかなかそうはいかないクライアントさんが多いです。
それはなぜかと言いますと、セロトニンは脳ではわずか5%しか作られず、その大半の95%は腸で作られるホルモンだからです!
薬でいくら脳内のセロトニン量を増やしても、腸でセロトニンが作られるようにしなければ、改善しないということですね。
そして、うつ病には「セロトニン」以外にも重要なホルモンや体の状態があります。
一つは「血糖」
意外かも知れませんが、血糖値が安定しないと強烈な疲労感に襲われ、精神状態も不安定になり「うつ病」の症状が発症します。
セロトニンの大半が腸で作られることを考えても、合理的な理由ではないでしょうか?
そしてこの血糖値の不安定の原因になるのが副腎で産生される「コルチゾール」というホルモンです!
「コルチゾールが足りなくなる」ということも重大ですが、コルチゾールというホルモンは「一日の中で朝にたくさん分泌されて夜になったら少なくなる」という日内リズムがあります。
このリズムが崩れると、全身の代謝が悪くなり、腸の働きも落ちて腸内でのセロトニン産生が低下して「うつ病」が発症するのではないか?とトオルカイロプラクティックでは考えています。
うつ病には、単極性障害(気分が落ち込む状態が続くうつ)と、双極性障害(気分が落ち込むのと、躁状態、いわゆるハイな状態が入れ替わるうつ)があります。
最近の精神医学では、「うつ病は全て双極性障害で単極性に見えるのもまだ躁状態の症状が出ていないだけ」という考え方があるようです。
トオルカイロプラクティックで対応できるのは単極性障害のみです。
理由は、双極性障害は完全な精神疾患で精神科の専門医が診察しないと命にも関わる危険な病気である事と、副腎疲労とも言われるコルチゾールの異常による「うつ状態」は単極性障害の症状を呈するからです。
うつ病の治療は当然専門医の診察及び治療が第一選択ですが、病院で治療を受けてもなかなかうつが改善しない場合は、病院の治療と併用して整体で体の状態を整えるのは大変効果的です。
また、うつの症状があるけど、実際には副腎の問題でコルチゾールの異常が原因だったり、腸の状態からうつ症状が出ている場合なども整体は非常に効果がありますので、一度ご相談ください。
- Posted by : 細江トオル
- 公開日 : 2022年12月23日 最終更新日 : 2023年02月11日